猫、再びのごあいさつ

私は、なぜか子供のころから猫に縁がありました。

子供のころはずっと猫が家にいました。独り立ちした後も、旅先で突然子猫7・8匹がわらわらと現れると歩いている私の両足にバリバリ昇ってきてまるで「猫の鈴生り」だったり、アパートでは内緒で猫2匹「ききょう」「すみれ」と同居したりしていました。

それでも、「すみれ」を母におしつけて嫁いだ後はその罪の意識からか猫たちから遠ざかっていました。

あれから、1年が過ぎたころ、「こはく」がやってまいりました。そして、不思議と猫が集まってきて猫ばっかりの日々が始まったのです。

我が家へ仲間入り

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「尻尾無」、毛づくろいにもお腹がつっかえるんだなぁ、もぉっ!

尻尾無は、三っ日とあけず店の裏口に姿を現しました。餌をやると上目使いで警戒をしつつがつがつと食べてかわいい声で「にゃぁ」と鳴きました。そして、あっという間に頭をなでさせたのです。

私は、洗濯ネットを持って来ていました。スルッと尻尾無を洗濯ネットに入れて迷わず自宅へ連れ帰りました。

そのころ、我が家には、ダックスの婆様と私に恋する気弱なコーギー、一番強気なミニウサギ、そしてこはくとこてつ、黒猫のふくと大所帯でした。さあ、そこへポンッと放り込まれた尻尾無は、階段下の物置に入り込んでちっとも出てきません。


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尻尾無

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「尻尾無」、雉虎模様が随分とはっきりしてきたころ。

暑い暑い夏が過ぎていつの間にか秋が忍び寄っていました。秋は、ある朝空の高いところからストンと落ちて、落ちて降り積もり降り積もりやって来るのです。

それでも私は時々思い出したように「茶介..」と名前をつぶやいていました。余り悲しみすぎてはいけないんだと、自分に言い聞かせていました。

ある日、店の裏手に新入りが姿を現しました。まだ、大人になりきっていない黒とこげ茶の汚いやせっぽちでした。

かわいい声で「にゃぁ」と鳴きました。餌をやると上目使いで警戒をしながらもがつがつと食べてさっと逃げていきました。


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後悔!

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確か、ぎぼうしの咲くころ..

茶介は私が草むしりをしている間中「にゃ」「にゃ」とお話しながら足元でうずくまっていました。日が暮れてようやく少し涼しくなって、私は帰り支度をしようと立ち上がりました。茶介は私の後をついてきます。

「あっそっか、おなかすいてるんだよね!」

私は、「たぬき」のために用意していたキャットフードの残りをやり、「ごめんね、もう帰らなきゃ、明日は、おうちに連れて行ってあげるから1日だけ我慢して待ってて..」と言いました。


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茶介

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木陰からじっと私を見ていた「茶介」

その次の年の梅雨の晴れ間のことだったと思います。

お昼のお客さまがお帰りになった後、私は「草はよくはえるわ!」とぶつぶつと文句を言いながら草をむしっていました。だって、お店周りは、取ってもとってもあっという間の草まるけになってしまうんだもの!

なんだか気配がしてふと顔をあげると、少し離れた木陰に見慣れない猫がじっとこちらを見ていました。私は、カメラを向けても一向に動じる様子のないその子に何だか心惹かれて、「あんた、何処の子?」と声をかけましたが、野良が返事をするわけがありません。


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「たぬき」じゃぁないのよ!

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「ためき」じゃあないのよ!顔つきも優しくだいぶ毛並みもきれいになったころ

「たぬき」がその顔を見せたのは、1ヶ月の余も通いつめた後でした。その日は朝から姿を見せず、夕方になってようやく倉庫の縁の下からそぉっと顔を覗かせたのです。

「あぁら?!たぬき、おまえ狸じゃあないじゃない!」

そして、そぉと口を開いて「にゃぁ..」と消え入りそうな声で鳴きました。「たぬき」は魚のアラのほぐし身を少し食べるとヨレヨレと塒へと帰っていきました。

それから、だんだんと慣れて少しずつその姿をはっきりと見せるようになりました。すると、口元に大きな傷跡があることに気がつきました。


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たぬき現る..

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夏の狸は毛が薄くてなんだか貧弱な感じ..

ある年の、夏の始まりのころだったと思います。

店の裏口の倉庫の下に何かうずくまっているではありませんか!よれよれのこげ茶色っぽいそれは少しお尻あたりがが見えるだけ、「きっと狸だわ!」「そういやぁこないだ直ぐそこの道端を毛が半分抜けた年老いた狸がよろよろと歩いていたぞ。」「あっうんうん、見た見た!」「ありゃぁそうとう餓えとるな..」病気を持ってるかもしれないから係わっちゃダメよと言う私に主人はウンウンとうなずいたはずでした。


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「にゃうう」のあまえんぼう

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卯の花。野山の花は控えめで可憐な花が多い。道端に咲いていても車に乗っていると気がつかずに通り過ぎてしまいします。

「にゃうう」の子供たちは、みんな里親さまのご縁をいただきました。きっとかわいがっていただけることでしょう。ありがとうございます。

「にゃうう」は本当に骨と皮だけのみすぼらしい猫でした。そんな体で子猫5匹に乳を与えていたのですから頭が下がりました。

そして、子供たちが離れて避妊手術を受けさせました。にゃうう自身の体もだんだん栄養がいきわたって、するとうっかりテーブルに出しっぱなしにした鰹節の袋などを見つけても、「泥棒猫」をしなくなりました。

にゃううは、私の膝元に来てよじ登り「ゴロゴロ」と喉を鳴らしています。私は、姿を現さなくなったにゃううの兄弟のことを思い出しました。果たして、人間に寄り添ってもう子を産めなくなった猫と野山で餓えても自らの力で生死をくぐりぬける猫とどちらがいいのだろうか?

  


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まぁ!!5匹も!

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2018.02.05の夕方 1番に産まれた子。写真はちょうど4週間。

それから2時間ほど、押入れからは何匹か赤ちゃん猫の鳴き声がぴーぴーと聞こえ始めました。外から様子を伺っていましたがもう我慢できません。そっと戸を開けて覗き込むと、どうやらようやく最後の1匹が産まれたばかり、まだ、へその緒もつながったまま胎盤も残っていました。にゃううの乳には赤ちゃん猫が4匹もぶら下がっています。

早くしないと、体温が下がってしまうわ!慌ててふためくのは私のほう、ガーゼで体を拭いてやってはさみでへその緒を切りました。

それにしてもあんなに小さなにゃううのお腹に5匹も入っていたとは驚きです。よぉく頑張って産んだわね。私は、とても感動しました。

 それからが大変、新米ママにゃううのかいがいしい子育てが始まりました。


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初めての出産

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「にゃうぅ」の子。

「まさか!?」と気がついた時には、にゃううのお腹はどんどん大きくなって、何処まで大きくなるのでしょうか?お腹がトクントクンと動いています。さらにお腹はぽんぽこりん、はちきれんばかりになりました。

いよいよかと押入れに産床を用意して数日が過ぎました。にゃううは私のひざの上で破水しました。それなのに子供たちのお迎え時間です... 私は、にゃううを産床へ放り込むと慌てて出かけ帰宅しました。

「え!?お母さん、にゃううのお腹大きいまま部屋をうろついているよ!」

「ねえねえ、押入れでぴいぴい鳴いているよ?!」と子供たち。

 


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あっという間に猫3匹!

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黒ちび、300g!

真っ黒な子猫はずっと私の手の中でコロコロと喉を鳴らしていました。腹ペコに違いありません。連れ帰ると、まずは牛乳を希釈して与え様子を見ました。ぺろりと平らげて、一声「みやぁ!」そして、私のエプロンのぽっけの中で眠りました。

 

 


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嵐、前日

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気の早い紅葉。いの一番に色づく!

 

山里の夏の終わり、まだ他の木々は緑深く青いのに、いの一番に紅く色づく柿木がありました。道端に自生するその柿木は、結実することはほとんどありませんが葉っぱは見事に一番に色づいて秋の到来を告げるのです。

『こてつ』がやってきたあくる日、テレビは「翌日の未明から最大級の台風が上陸する。」と繰り返していました。

夕方、子供たちのお迎えの帰り道でした。私は、その柿木が紅く色づき始めていることに気づきました。

「まあ、もうあんなに紅くなってるわ!お料理に添えてお客さまに一足早い秋を楽しんでいただきましょう。」と車を止めました。

車外へ降りたった途端、私の足元へ道路の反対車線の向こう側から何か真っ黒けなモシャモシャが一足飛びに転げ寄って来たのです。私は、思わずそれが何者かも確認しないままに両手ですくい上げていました。そして手の内に納まるや否やにコロコロと喉を鳴らし始めました。


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こてつ

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古川と「こはく」と「こてつ」

その年、秋の足音がゆっくりと近づいて、こはくがやってきてちょうど一月が過ぎようとしてました。

主人が動物病院から帰ってくるなり、「『はく』の兄弟がいた。大きくなっていた...」と言いました。そして、きびすを返すように私の返事も聞かぬままに出かけて行きました。

再度帰ってくると「えっ?!」猫を連れているではありませんか!「1匹も2匹も変わらぬ、兄弟なのに片割れを見捨てるのは忍びない....」とか何とか、ぶつぶつ言いました。私は、再び「ふ~」と大きくため息をつきました。

子供たちは、やっぱり大喜び!!白くて茶色い縞々の尾っぽと耳とほっそりとしなやかな体つき、そして、ちょっぴり愛想無しで引っ込み思案。まあ、姿は瓜二つでも性格こんなにちがうんだぁ!

それでも、とりあえずはダックスの婆さまもコーギー犬も平気な様子です。

娘が「名前は『こてつ』!」と決めました。

 


猫、再び

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花屋さんの薔薇よりも庭に咲く素朴な薔薇が素敵!オールドローズ「バロン・ジロード・ラン」花びらの先に少しだけ白が入り香りもよいの。

ある夏の終わりのことでした。

そのころ、我が家にはダックスの婆さまがいました。婆さまは時折かかりつけの動物病院のお世話になっていました。主人がその病院から帰ってくると、「里親募集のねこがいた。」とぼそりと言いました。私は「ふん..」とだけ気のない返事をしました。

 

次の日の朝、主人は何も言わずそそくさとどこかへ出かけて行きました。そして帰ってくると猫を連れていたのです。子猫というよりはもうすぐ大人という感じでしょうか。「大きくなってるから誰ももらってはくれない....」とか何とか、ぶつぶつと言い訳をしました。私は、「ふ~」と大きくため息をつきました。

子供たちは学校から帰ってくると、まあ、大喜び!!白くて茶色い縞々の尾っぽと耳とほっそりとしなやかな体つき、そして、「んにゃっ!」と可愛らしく鳴いて人懐っこく甘えるしぐさ。ダックスの婆さまにもスリスリ、コーギー犬にも全く動じる事も無く平気で擦り寄っていくのです。

娘が「名前は『こはく』!」と決めました。

こはくは、ダックスの婆さまとともに主人の枕に頭を乗せて「大の字」で眠るようになったのです。

-こはく、おまえ、猫じゃぁないな!ー


野良猫「にゃうぅ」

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「にゃうぅ」の子。

今年の冬は何時になく厳しい寒さでした。

名前は「にゃうぅ」。にゃうぅは、ガツガツと餌をほおばりました。そのお行儀の悪いことといったら!ドライフードをバリバリ食べて、食べカスを辺りいっぱい散らかすのです。「も少し、お行儀よく食べてほしいわ!」という私ににゃうぅは知らん振りを決め込んでいました。そしていくら食べてもそのみすぼらしさは変わりませんでした。

にゃううは、よほど餓えていたのでしょう、餌をたらふく食べた後でもさらに泥棒猫をしました。これには私もおかんむり、片時も油断なりません。「『猫を追うより皿をひけ!』んっ、もお!!」

にゃうぅは、本当にやせっぽちであばら骨がすけて見えてまさに骨皮筋衛門の小さい猫でした。だから、少しお腹がぷっくらしても「虫がいるのかしら?虫下しを飲ませなくちゃ!」と思っただけでした。そして、いっぱいいっぱい虫を出しました。でも、やせっぽちは変わらぬままに、再びお腹がぷっくらしていきました。


サバトラ瓜二つ!

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うぐいす

あれじゃぁ厳しい冬を越すことはできないわ!

私の心配をよそに、次の日は姿を現しませんでした。2日後、一段と寒く冷え込んだ朝、勝手口を出ると再び「なうぅ、なうぅ..」と弱々しい鳴き声が聞こえました。

「さあさあ、出ておいで。」と声をかけると、猫耳は4つ!まあ、サバトラ、瓜二つ!兄弟でしょうか?「さあさ。」

 


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もうすぐ寒い冬が来る..

野良猫保護猫奮闘記猫大好き日本料理店

霜が降りて、寒さも厳しくなったある朝のことでした。勝手口から裏へ出ると、森からかぼそい鳴き声が聞こえました。

「なうぅなうぅ..」

「えっ?!」と目を細めてながめると、枯れ草の中に猫の耳がちらりと見えます。「野良だ!まだ、小さい。おなかすいてるんだわ..」

私を見つめて「ご飯ほしいよぉ」とばかりに枯れ草の中で後ろ足の上に座って前足を胸の前にもたげてめいっぱい背伸びをしました。

私はしばらく戸惑っていましたが「-しっかたないなぁ...」溜め息をついと「おいで」と呼びかけました。

野良は、警戒をして小さな声で「なうぅ..」と鳴きながらおっかなびっくり姿を現しました。まだ大人には成りきっていない若い猫、まあそのみすぼらしいこと!!腹は肋が浮いて、かろうじて毛が生えている皮が骨に張りついているかという姿。上目遣いで警戒しながら、キャットフードをバリバリ食べました。そして、一目散に森へと逃げ帰っていきました。

 


かわい~子猫たち

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野良ママ「にゃうう」と子供たち。

母猫の名前は『にゃうう』、「にゃうう、にゃうう。」と鳴くのです。

野良猫にゃううが、ママになって6週間が過ぎました。子猫たちは5匹、ママ似のサバトラオスはとおっても器量良し、熊のように黒いオスの尻尾はポキッポキッポキッと折れ曲がってやや短め、茶トラ2匹はするっと真っ直ぐで長い尻尾のオス、茶混じりの黒いメスはまだ少し小さめでご愛嬌の顔立ち。皆そろって元気に育っています。野良の子ですが、人慣れしていて性格もよくホントかわいい子たちです。