お店の中に小さな小さなどんぐりの森があります。
昨年の秋、子供たちがどんぐりを拾ってきました。
少し大きめのいがいがの帽子をかぶったどんぐりでした。
「ああ、これ、もしかしたら、芽が出るかもしれない...」 と思いましたので、
虫の入っていなさそうなどんぐりを選んで、植木鉢に並べて土を被せ庭の苔を張りました。そうして、軒下で一冬を越して春を迎えました。
山々に緑が萌える頃、かわいい芽がひとつ、またひとつと芽吹き始めました。
今では、このとおり、小さな小さな森に成長しています。
「トトロの森みたいになったらいいな。」
そう思いながら、毎日欠かさず水をやっています。
なぜか愛おしい小さな
小さなどんぐりの森
店主内 ふるかわ きみこ 葉っぱは一人前、
お互いに少しでも日の光を
浴びようと小首をかしげる。