嵐、前日

保護猫奮闘記ブログ猫大好き日本料理店
気の早い紅葉。いの一番に色づく!

 

山里の夏の終わり、まだ他の木々は緑深く青いのに、いの一番に紅く色づく柿木がありました。道端に自生するその柿木は、結実することはほとんどありませんが葉っぱは見事に一番に色づいて秋の到来を告げるのです。

『こてつ』がやってきたあくる日、テレビは「翌日の未明から最大級の台風が上陸する。」と繰り返していました。

夕方、子供たちのお迎えの帰り道でした。私は、その柿木が紅く色づき始めていることに気づきました。

「まあ、もうあんなに紅くなってるわ!お料理に添えてお客さまに一足早い秋を楽しんでいただきましょう。」と車を止めました。

車外へ降りたった途端、私の足元へ道路の反対車線の向こう側から何か真っ黒けなモシャモシャが一足飛びに転げ寄って来たのです。私は、思わずそれが何者かも確認しないままに両手ですくい上げていました。そして手の内に納まるや否やにコロコロと喉を鳴らし始めました。


猫だ!まだほんの子猫だ!小さい!「はぁ~..」と大きくため息をつきました。

大きな台風が来る!ガリガリの子猫を置き去りにするのか!?子供たちが車の中で騒ぎ立てています。「え?何何?子猫?ねえねえ、連れて帰るのぉ!?」私は、子供たちの問いかけに返事もせぬままに子猫を片手のひらに乗せ車に乗り込みました。