後悔!

保護猫奮闘記ブログ猫大好き日本料理店
確か、ぎぼうしの咲くころ..

茶介は私が草むしりをしている間中「にゃ」「にゃ」とお話しながら足元でうずくまっていました。日が暮れてようやく少し涼しくなって、私は帰り支度をしようと立ち上がりました。茶介は私の後をついてきます。

「あっそっか、おなかすいてるんだよね!」

私は、「たぬき」のために用意していたキャットフードの残りをやり、「ごめんね、もう帰らなきゃ、明日は、おうちに連れて行ってあげるから1日だけ我慢して待ってて..」と言いました。


茶介はじっと私を見つめて「にゃ!」と返事をし、車に乗って帰る私を見送ったのです。

既に我が家には、こはくとこてつ、黒猫のふく、わんことうさぎがいましたが、私は茶介を連れてくると決めていました。主人にも「茶介」のことを話してゲージを持って翌日店へ出かけました。

ところが、先に仕込みのため店に入っていた主人の様子がおかしいのです。

「茶介は?」とたずねると、首を横に振るのです。そして、重い口を開きました。「来たら、道から少し入ったところに横たわっていた。何処も傷はなかったけど車に刎ねられたのだろう...」と言うのです。「埋めてやったから...」

私は言葉を失いました。

 

昨日、連れて帰ればよかった!!

昨日迎えに来てやればよかった!!

茶介、ごめん! ごめん!

 

そして、何日も、何日もの間、「茶介!」と茶介が姿を現した山に向って名前を呼び続けました。