ダックスの婆さまは寒がりで、4月になってもまだストーブを点けていました。婆さまはいつの間にかこはくとこてつよりも小さくなっていました。
猫たちは相変わらず仲良く悪さを繰り返していました。ところが、急にこてつがご飯を食べなくなったのです。どうしたんだろ..?と思いましたが、悪さはいつもどおり、さほど大げさには考えませんでした。
でも、3日も続くとさすがに心配、体重も急に軽くなったような気がして慌てて動物病院に駆け込みました。
「えっ?!!」
血液検査の結果は耳を疑うものでした。
「再生不良性貧血です。手の施しようがありません。」
私は先生にくいさがりました。
「う~ん、血球の数値が悪すぎる..
輸血をして、免疫抑制剤が効いてくるまでもてば、何とかなるかもしれない...」
― 輸血してください!
でも、猫の血液なんて簡単には手に入りません。
― せんせ、こはく、こはくの血は?