あゆの不思議

鮎は、数百万年も前から日本列島ってゆうか、とにかくこの辺りに生息していたんだ。おれたち日本人よりもはるかにそのルーツは古いんだよ...

 

 

 


晩秋から初冬にかけて川の下流域で孵化してさ、海へ下り海岸の波打ち際で動物性プランクトンを食べて冬を越すんだ。春には5~6cmに大きくなる。水温が10℃ぐらいにまで温むと川を遡上しはじめるのさ!

   -「えっ?!冬の海って波荒いでしょ!数㎜~数cmの小っちゃいのが海岸で越冬できるの」...って思っちゃいます。

そうだな、タフな奴らさ。

そうじゃなきゃ、川を上るなんてできないさ。

 

遡上し始める前、体長が3~4cmぐらいになると、 動物性プランクトンを食べていた半透明の細長い体形から、川の石に生える藻を食べられるように歯と口の形と姿も鮎らしく変わる。変態するのさ。

鮎は幼いうちは肉食系で、成長すると草食系になるんだよ。

 

   -ふ~ん...なんだか不思議!

鮎は、川底の石につく藻を食んで成長するんだよ。

川は穏やかなままでもダメなんだ!

雨が降って川が増水する。

川底の石は転がってきれいに洗われる。

水かさが落ち着いて日の光が川底に届く。

石に新しい藻が付くんだ。

鮎は新しい藻しか食べない。新しい藻を食べてしとなる(成長する)んだよ。

鮎は、お気に入りの石を見つけてなわばりを張るんだよ。